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中山 勇貴/電力輸送本部

電力輸送本部 中山 勇貴  2008年入社 福岡県出身 電気工学専攻

お客さまへ電気を安定してお届けするために

職場の様子

電力輸送本部では、送電線(鉄塔)や、電圧を調整する変電所など、電気をお届けするための設備の建設・管理を行うと共に、周波数や電圧を一定に調整することによって、お客さまへ電気を安心してお使いいただけるよう努めています。
また、台風や地震などの自然災害が発生した際は、被害の規模を最小限に抑えられるよう、迅速な処置と設備の復旧作業を行います。

九州全体の送電線を管理

私の所属する送電グループは、発電所で発電された電気を変電所へ送るための、送電線や鉄塔など送電設備に関する業務を担当しています。具体的には、送電設備の改修や保守・運用の計画立案、送電技術の高度化に向けた調査などの管理業務をおこなっています。
九州には、各エリアに送電設備を管轄する事業所が8つあるのですが、それぞれから報告される設備状況を踏まえ、どの設備から建設・改良すべきか等優先順位を考えながら、長期的な観点で計画を策定しています。

職場の様子

過去の実体験を活かし現場環境の改善を計画

職場の様子

私は現在、送電設備の管理者という立場ですが、以前は送電線のメンテナンス作業を行う保全業務を担当していました。
送電線は大半が山の中にあり、車では入れない険しい道では重い資機材を持って現場へ赴き、さらに高所での作業も伴う体力的にも、精神的にも、厳しい仕事です。
そのことを身を持って知っているので、作業環境を少しでも改善し、より安全で負担を軽減する方法はないものかと常々考えています。
計画立案時には、現場までの資機材の運搬方法を工夫するほか、ゆとりある工期設定に努めています。

電力マンの強い使命感を改めて実感

これまでの中で強く印象に残っているのは、やはり熊本地震での経験です。九州地方は台風が多いこともあり、台風災害に対応する経験を積んでいましたが、地震災害は台風災害と違い、いつどこで発生するか予見が難しく、事前に被害地域を想定して復旧用資機材や人員の配備ができません。
また、熊本地震ほどの広い範囲で一度に被害が生じた経験をしたのは初めてで、慌ただしく復旧対応をすることとなりました。このような中で、わずか10日間で17基の送電鉄塔を仮復旧することができたのは、関係会社の皆様と社員が一丸となって復旧に臨んだ結果だと考えています。
また、阿蘇地域を中心としたご家庭の停電復旧では、全国の電力会社から早急な応援をいただき、会社は違っても「お客さまに早く電気をお届けしたい」という電力マンの使命感は同じであることに、胸が熱くなりました。

職場の様子

これからも誇りを持って働きたい

職場の様子

私は、地元九州でライフラインに関わる仕事に就きたいと考えていました。
自分の周りには常に電気があって、そんな暮らしに根ざした電気をつくってお届けするという誇りの持てる仕事に魅力を感じていました。実際に、送電に関わる仕事に就いてみて、周りの社員もみんな「電気をお客さまにお届けする」事に誇りを持って業務に取り組んでいます。
いつかは私の子どもにもどんな仕事をしているのかを話し、電気が家庭に届くまでに努力している人がいること、また、電気の大切さを伝えたいと考えています。