
現在の業務内容をお聞かせください。
変電所の保守業務として、巡視点検をおこなっています。また作業に伴い電気を止める必要がある箇所の停電操作や、設備に障害が発生した時の初動対応もおこなっています。
おおむね2人1組で担当エリアを回りながら業務を行います。私が所属する佐賀支社は佐賀市内にあるのですが、唐津方面の設備も保守範囲に含まれており、1、2時間ほどかけて移動することもあります。

働く場として、九州電力送配電を選んだきっかけは何ですか。

大学は工学部電気情報工学科で、制御工学が研究分野でした。在学中は、電力会社と共同で過疎地域のオフグリッド化検討について研究していました。少し詳しく言うと、電力需要の密度が小さい過疎地域はどうしてもインフラ維持にコストがかかってしまうので、既存の電力網だけに頼らずに蓄電池や太陽光などで電力を賄えないかといった研究をしていたんです。
研究を通して、もともと好きだった物理と数学を電気というフィールドで活用できることから、電力会社に興味を持ちました。その流れで、就職先として電力会社を考えた際に、やはり地元である九州を電気で支えることができる当社を志望しました。
出身が佐世保で大学は福岡だったので、現在の勤務地である佐賀エリアには親近感がありますね。
女性として、職場のどんな点に働きやすさを感じていますか。
会社として女性活躍推進に向けた取り組みを進めているので、応援してくださる社風が見えるのはすごく心強く感じます。
それから、女性社員というより若手社員みんなに対して、いろいろ親身になって教えてもらえることも。職場のベテラン層の方々からも、若手を成長させるためにしっかりサポートしてもらえていると感じます。

現在の仕事のやりがい、面白いところをお聞かせください。
電気は当たり前に生活の中にある存在ですが、発電所からみなさんの家に届くまでに多くの人の手や、物理の原理などが活かされているものです。今の部署では、電気を届ける現場の機器に直接関わって、不具合対応も行います。そのような業務を通して、リアルに電気が届く仕組みを感じ取れるのが面白いですね。
社会人になった当初は、学生時代に頭の中で理解していた理論が「ああ、こうだったんだ」と腑に落ちる体験の連続でした。その一方で、実際に社会で動いている電気の仕組みは、勉強してきたことよりもずっと複雑だったと気づかされてもいます。それを実感できる立場にあって、やりがいも感じています。

今後のご自身の夢や目標を教えてください。
取り組んでみたい業務が二つあり、その一つは入社を志すきっかけになった系統計画業務です。変電所をどこに作るかといったような、電力を届ける流れを設計してみたいです。
そして、もう一つは工事業務です。今まではそれほど機械に興味もなかったのですが、入社1年目に直営技術作業という業務を経験しました。これは、委託工事会社さまにお願いしている点検作業を、自社でやってみるという教育的な側面もある業務です。その中で物理電気や力学的な原理が使われていることを実感できて、「機械って面白い」と思うようになり、工事もやってみたいというのが今の夢です。
1日のスケジュール

キャリアステップ
