再エネってどうやって広まったの?
電気の検針票に「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」と書いてあるのを見たことはありますか?!
日本で再エネを普及させるための仕組みが固定価格買取制度(FIT)です。これは、発電コストが高い再エネの電気を、国によって決められた価格・決められた期間、電力会社が買い取って、その費用は電気をつかう国民みんなで負担するというものなんです。
再エネ賦課金は、この制度に基づいて、使用する電力量に応じて電気料金に上乗せされています。
ちなみに、皆さんにご負担いただいている賦課金の総額は全国で約2.4兆円(2018年度)に上ります!
再エネ賦課金は年々上昇し、2019年5月からは2.95円/kWh(前年度単価から+0.05円/kWh)となり、ご家庭(使用量260kWhの場合)では、月額767円(年額9,204円)となることが国によって決められています。
よく再エネ先進国としてドイツのお話しを聞きますが、ドイツではFITの費用は約6.8ユーロセント/kWh(2018年度)、標準家庭では年額約20ユーロ(約2,600円)と国民の費用負担の増大が課題となっています。
再エネをもっと広めていくためには、再エネのコストを低減していくことが必要なんです。
注:日本銀行金融市場局「東京外為市場における取引状況(2018年中)」の平均レートを基に計算
出典:経済産業省プレス資料(2019年3月22日)、一般社団法人 海外電力調査会「海外諸国の電気事業 第1編 2019年(上巻)」