旬感たび：【佐賀県・多久市】新たな町おこしにわく 個性豊かな町を散策

佐賀県のほぼ中心に位置する多久市は、四方を山々に囲まれ、田園風景を望む自然豊かな場所。冨永ボンドさんは木工用ボンドを使った独自の画法〝ボンドアート〟を用い、絵を描く現代アート作家で、2014年から同市を拠点に活動している。「活動の場として最適な物件が見つかり、移住を決めました。住んでみると、町ののどかな雰囲気や地元の人たちの温かさに触れ、心地よく過ごしています」と町の魅力を語る。

一方で高齢化が進み、活気のない町の現状を知った彼は明るく賑やかに盛り上げるアート計画を発案。「市や県の協力もあり、中心市街地で行うプロジェクト『多久ウォールアート街』をスタートさせました。町を大きなキャンバスに見立て、作品を展示する大胆な計画。県内外で活躍するアーティストたちにも制作を依頼。約30カ所で壁画を鑑賞することができます。

まずは多くの人に知ってもらって町の交流人口を増やすのが目的。いずれは〝多久市＝アートの町〟として定着させ、地元の子どもたちが自慢できる町にしたいですね」。壁画100カ所を目標に、冨永さんのまちづくりへの挑戦は続く。

多久市出身の林口さんが営むカフェ。自家製米のご飯、多久産野菜のサラダが入るワンプレートランチや季節のスイーツで地元の味を伝える。併設の雑貨店「pense」も人気。

1971年の創業以来、愛され続ける店。カリーは国産黒毛和牛の出汁に野菜、10数種類のスパイスを煮込んだ欧風スタイルで程よい辛さと素材の旨味を感じる一品。48時間熟成でコクを出すのもこだわり。真空パックカリーソースも好評。

“癒・食・遊”がテーマのスパ＆リゾートホテル。天山に湧く天然のラドン温泉で湯浴みでき、カフェや夏限定のプールも日帰りで楽しめる。湯上がりはハンモックを置く休憩所でくつろげる。