事業概要

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原子力規制検査結果について「川内原子力発電所2号機 重大事故等対処に干渉する仮設足場の設置」

発生日

2024年2月21日

発電所

九州電力 川内原子力発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万kW)

内容

事象

 2024年2月21日の原子力規制委員会において、令和5年度第3四半期の原子力規制検査結果が報告され、次のことについて、安全重要度「緑」、深刻度の評価「SLⅣ(通知なし)」(注1)と判断されました。

概要

 川内原子力発電所2号機において、重大事故等対処用の資機材である海水ストレーナ上蓋等の周辺及び直上に仮設足場が設置され、重大事故等対処時の海水ストレーナ上蓋取替作業(注2)に干渉する状態となっていることが確認されました。
 本事象について、「仮設足場の管理のために必要なプロセスに係る計画の策定及びそのプロセスの確立がされていたとは言えず、保安規定を満足することに失敗している。」旨の指摘を受けました。
 この指摘を受け、当該仮設足場を撤去しました。また、重大事故等発生時の作業エリアに識別表示を行うとともに、重大事故等対処用設備の点検時に悪影響を及ぼす足場や資機材が設置されていないか確認する旨、社内規定に反映します。

(注1) 安全重要度「緑」とは、検査指摘事項が、安全確保の機能又は性能への影響があるが限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準であるという評価結果をいう。
 SL(Severity Level)は、検査指摘事項に対して、原子力規制庁が必要に応じて講じる規制対応措置(原子炉等規制法に基づく措置命令、行政指導など)を決定するために、原子力安全に係る重要度評価とは別に評価される深刻度レベルであり、SLⅣ(通知なし)は最も深刻度が低く、原子力規制庁による規制対応措置が不要なもの。

(注2) 重大事故等対処時の原子炉格納容器内自然対流冷却及び代替補機冷却において、移動式大容量ポンプ車による海水通水を行うため、海水ストレーナに取り付けられた通常の上蓋と可搬型ホース接続用の上蓋との取替えを行うもの。
 なお、移動式大容量ポンプ車による海水通水については、海水ストレーナ上蓋とは別の接続口に可搬型ホースを接続するルートも確保している。