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原子力規制検査結果について「玄海原子力発電所3、4号機 不適切な設計管理による火災防護対象ケーブルの系統分離対策の不備」

発生日

2023年8月23日

発電所

九州電力 玄海原子力発電所3、4号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力118万kW)

内容

事象

 2023年8月23日の原子力規制委員会において、令和5年度第1四半期の原子力規制検査結果が報告され、次のことについて、安全重要度「緑」、深刻度の評価「SLⅣ(通知なし)」(注1)と判断されました。

概要

 玄海原子力発電所3、4号機において、令和4年度第1四半期の検査指摘事項「美浜発電所3号機 工事計画に従った評価・施工の不備による補助給水機能に対する不十分な火災防護対策」の水平展開として現場確認が行われたところ、火災防護対象ケーブルを収容する電線管に系統分離対策(注2)が施工されていないことが確認されました。
 本事象について、「工事計画に記載している火災防護審査基準の要求事項を満足していない。」との指摘を受けました。

 この指摘を受け、電線管への耐火材設置及び可燃物の持込管理を組み合わせた系統分離対策について、国へ申請を行いました。

(注1) 安全重要度「緑」とは、検査指摘事項が、安全確保の機能又は性能への影響があるが限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準であるという評価結果をいう。
 SL(Severity Level)は、検査指摘事項に対して、原子力規制庁が必要に応じて講じる規制対応措置(原子炉等規制法に基づく措置命令、行政指導など)を決定するために、原子力安全に係る重要度評価とは別に評価される深刻度レベルであり、SLⅣ(通知なし)は、最も深刻度が低く、原子力規制庁による規制対応措置が不要なもの。

(注2) 安全のために複数の同じ設備を設置する場合、火災により同時に機能喪失しないよう、それぞれの設備や電源ケーブル等を耐火隔壁や耐火材などで分離すること。

以上